立会外分売の中止を回避する方法

株式

 8772アサックスの立会外分売の中止が発表されました。空売りしてサヤを抜こうとしていた人の買い戻しが殺到し、S高になってかなりの人が買い戻せない状態になっています。運良く自分は空売りしていなかったので助かりましたが他人事ではないので何か傾向は無いか調べてみました。

アサックスの値動き

■立会外分売の実施発表、2020年10月28日15:00

■立会外分売の中止発表、2020年11月05日11:30

■2020年11月05日のチャート

■2020年11月05日大引けの板

 お昼休みに発表があったので助かった方は結構いたと思います。さらに13時23分03秒~13時23分24秒までの21秒間は取引が成立していますので成行でぶん投げたら逃げられました。それなのに大引けでは100万株以上の買いが入って来ましたのでかなりの空売りが入っていたと思われます。

過去にも中止はあったの?

 2009年~2020年の12年間で34件の中止がありました。年平均2.83件になりますから結構な頻度で中止になっていることがわかります。こんなに中止になると空売りは割に合わないのでは?と思ってしまいます。
 私は余程の事が無い限り事前に空売りしてサヤを抜く事はやらない事にしています。その理由はもちろん中止や延期で株価が急騰するのが怖いからです。

過去データの検証

 2014年~2020年の7年間25件で中止になった立会外分売について調べた結果が↓です。

 何か法則は無いか考えてみたところ『単なる大株主の売り』『株価が下落』この2つが重なると中止になる確率が高いような気がします。その他に『重要事実が発生』も中止になりますが、これは読めないのでもし空売りしていたら交通事故のようなものだと思って諦めるしかない。分売理由が『市場第一部への市場変更の形式基準の充足』でも中止になる場合があるので絶対ではありません。

まとめ

 立会外分売は前日株価から数%ディスカウントで買えるローリスク投資ですが、確実にサヤを抜くために事前空売りをすると一気にリスクがあがります。もし空売りしている銘柄が中止になると10%位はすぐに値上がりしますので典型的なコツコツ・ドカンになってしまい、大きな損失になります。出来る限りリスクを減らすためには発表日から大幅に値下がりしている銘柄は事前空売りしない、さらに単なる大株主の売りの銘柄は避ける。この2つだけを守るだけで中止という交通事故に遭う確率を大幅に減らせると思いますので、ドカンと負けるのを避けたい人は参考にしてみて下さい。

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